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【整形外科】【脊椎】Pelvic incidence(PI)とは

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整形外科

どうも、共働き整形外科医のアラサーキンです。

みなさんいかが、お過ごしでしょうか。

「書きたいことを書く」という信条のもと今日も書きたいと思います。

読んでくださる方の何か一助になってくれたらこの上なく嬉しいです。

私がどういう者かについては、

note ――つくる、つながる、とどける。

に書いていますのでよければご覧ください。

脊椎のパラメーターの中でも重要なPIについて。

PIに関する論文はこちら、1998年のEuro Spineに掲載された論文です。

Legeya先生はベルギーの整形外科医のようです。

Legaye, J., Duval-Beaupère, G., Hecquet, J. et al. Pelvic incidence: a fundamental pelvic parameter for three-dimensional regulation of spinal sagittal curves. E Spine J 7, 99–103 (1998). https://doi.org/10.1007/s005860050038

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Pelvic incidence(PI)とは

Pelvic incidenceとは、

大腿骨頭中心と仙骨終板の中点とを結んだ線と仙骨終板中点から 引いた仙骨終板に直交する線とのなす角」

で表される角度です。

脊椎のアライメントに及ぼす骨盤の影響を解明しようと研究がされるなかで、1994年にDuboussetらは3-dimensional pelvic vertebraという概念を提唱しました。

彼らは骨盤は脊椎の尾側の椎体に過ぎず、脊椎およびそのアライメントの分析には骨盤の形態を同時に分析する必要があることを示唆しました。

その後、骨盤の形態を定量化するために1998年にLegayeらがPIを導入し、

「PIが脊椎の矢状面カーブを制御する」

という理論を唱えました。

Legaye, J., Duval-Beaupère, G., Hecquet, J. et al. Pelvic incidence: a fundamental pelvic parameter for three-dimensional regulation of spinal sagittal curves. E Spine J 7, 99–103 (1998). https://doi.org/10.1007/s005860050038 より引用

PIの特徴

・PIは、脊柱が生理的ニーズの変化に適応するために小児期に著しく増加し、成人後に各個人に固有の値に安定する。

・その値は各個人によって大きなばらつきがある

・PIは理想的な腰椎の前弯(LL)を決定する。

脊椎手術におけるPI

・Schwabらは、LLがPIから10°以内(PI-LL<10)に保たれている場合、脊椎手術の臨床結果が良好になるこを示した。

このPI-LL<10°という目標は現在も脊椎手術において指標とされている。

Schwab F, Patel A, Ungar B, et al. Adult spinal deformity—postoperative standing imbalance: how much can you tolerate? An overview of key parameters in assessing alignment and planning corrective surgery. Spine (Phila Pa 1976) 2010; 35:2224–2231.

以上は簡単ですが、PIについての説明でした。

ではでは!!今日はこの辺で!!

Adios!!!!

 

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