膝関節の骨壊死に対するUKAの治療成績

医療

どうも、駆け出し整形外科医のアラサーキンです。

みなさんいかが、お過ごしでしょうか。

継続は力なり、今日も記事を更新します。

膝関節の骨壊死に対するUKAの治療成績に対する治療成績についての論文の紹介です。

Reliable outcomes and survivorship of unicompartmental knee arthroplasty for isolated compartment osteonecrosis 」

Bone Joint J 2018;100-B:450–4

膝の特発性骨壊死については、こちらに書いています。

目的

膝の骨壊死に対しては早期の病期に対しては保存的加療(足底板や免荷)や関節鏡を用いた手術により関節温存が行われる。しかし、より病期の進行した骨壊死に対しては人工関節手術が考慮される。片側の膝の骨壊死は、片側の障害であり・軟部組織や靱帯に問題が無いことなどからUKAの良い適応であると考えられ、手術が行われてきた。

しかしこれまでの報告では、片側の(内側or外側)骨壊死に対するU K Aの結果に関する報告は多くない。また中長期の結果やT K Aへの再手術の割合に関する報告は少ない。

この研究の目的は、骨壊死に対するU K Aの生存期間(1revision,reoperation にならずに経過した期間)、失敗例の危険因子、臨床成績、合併症を分析することである。

方法

2002年から2014年までにMayo clinicで行われたU K Aをretrospectiveに検討した。フォローアップは死亡・再手術・もしくは最低2年の最終経過フォローまで続けた。再手術や再置換はカルテ記載で判断。臨床結果Knee Society Scoreにて評価した。

同期間には46人47膝に対してU K Aが行われた。これは同期間に行われたU K Aのうち3.3%であった。一人は追跡できずに45人、46膝が今回対象となった。

41膝(89%)は特発生骨壊死に対して、U K Aが行われた。5膝(11%)は二次性の骨壊死に対して行われ、いずれも臓器移植や全身性炎症疾患に伴うステロイドの使用が原因であった。

44膝は内側骨壊死、2膝は外側骨壊死に対して行われた。

平均年齢は66歳で、平均B M Iは31であった。20人は女性。

11膝はmobile-bearingで35膝はfixed-bearingであった。

壊死領域の平均の横径は12.3mmであった。

結果

2次性骨壊死へのU K Aで1例、創部離開があり再手術を要した。

3人4膝はTKAへのを要した。2膝はステロイドによる2次性の骨壊死に対して両側UKA行った症例で、4年と11年でTKAとなった。残り2人は対側の変性が進みT K Aとなった。

1人は術後感染でインサートの交換を行なっている。2次性骨壊死の症例。

生存期間は2、5、10年でそれぞれ、95%、88%、76%であった。

2次性骨壊死が短い生存期間へのリスク因子であった。

特発性骨壊死に関しては、5年、10年の生存期間がそれぞれ93%であった。

壊死領域のサイズは生存期間に影響を与えなかった。

K S Sスコアは60から94へと術後改善した。KSSのfunctionスコアも改善していた。

最後に

UKAは骨壊死に対して、93%の生存率と良好な結果が示されている。骨壊死に対して、UKAは有効な治療方法と考えていいだろう。しかし単一施設のretorospectiveな研究であるので、解釈には注意が必要か。

しかし2次性の骨壊死に対しては成績が悪いという従来の報告と同様の結果であった。ステロイドにより骨母床が悪くなっていることが治療成績不良の関係している。

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