【整形外科】JHEQ(日本整形外科学会股関節疾患評価質問票)とは

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どうも、共働き整形外科医のアラサーキンです。

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挨拶 初めまして、関西在住のアラサー勤務医"アラサーキン"です。 現在は整形外科の勤務医また1児の父として、 愛する妻とともに日々仕事・育児・家事に追われる充実した毎日を過ごしています。 これから情報...

に書いていますのでよければご覧ください。

股関節疾患の機能評価において用いられているJHEQについてまとめました。高齢化とともに、THAの件数も年々増加しこれからもますます使用頻度の増えることが予想される評価尺度です。

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JHEQ

JHEQとは、Japanese Orthopaedic Association Hip- Disease Evaluation Questionnaireの頭文字をとったもので、股関節疾患における患者立脚型評価基準の一つです。いわゆる患者立脚型アウトカム(Patient-reported outcomes;PROs)の一種となります。

下のホームページで見ることが出来ます。

JHEQ(日本整形外科学会股関節疾患評価質問票)について - 一般社団法人 日本股関節学会
日本整形外科学会股関節疾患評価質問票をご使用される皆様へ 日本整形外科学会股関節疾患評価質問票Japanese

以前より股関節疾患の機能評価には医療者が評価を行う、HHS(Harris Hip Score)や日本ではJOA score(Japanese Orthopaedic Association hip score)が用いられてきました。しかし、医療者が評価を行うために、疼痛や動作に関して客観的な評価は行えても、検者間誤差や精神面の評価が出来ないこともあり患者のQOLを十分には評価できていないという問題がありました。これらの問題を解決するために、近年患者立脚型の評価基準が開発されてきました。

股関節疾患における患者の主観的な評価尺度として、欧米で作成された既存の基準としては、Western Ontario and McMaster Universities Osteoarthritis Index(WOMAC)やOxford Hip Score(OHS)があります。

これらの基準も非常に優れた評価基準でしたが、洋式の生活スタイルを考慮した質問であったこと、著作権の問題、THAに限定した基準であった、精神面の評価がないなどの問題がありました。そこで、日本人に適する股関節疾患の評価基準として2021年に日本整形外科学会により、JHEQが開発されました。

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JHEQの特徴

痛み」、「動作」、「精神状態」の3つ因子に関する質問項目が含まれる。それぞれ、7項目の質問からなり下の満足度に対するVASと合わせて患者は合計21個の質問に答える事になる。

・3つの因子とは別に、自分の股関節に対する満足度 を表す指標として、状態visual analogue scale

(VAS)が独立して存在する。満足度に関しては、

・痛み、動作、精神面の回答はそれぞれ0点から〜4点まであり、合計84点となり合計点が高いほどQOLが高い状態を表している。また痛みに関しては、左右それぞれ回答する形式となっている。

・Sekiらによって、JHEQの有用性も検証されている。またJHEQを利用した研究も増えてきている。

「Seki T, Hasegawa Y, Ikeuchi K, Ishiguro N, Hiejima Y. Reliability and validity of the Japanese Orthopaedic Association hip disease evaluation questionnaire (JHEQ) for patients with hip disease. J Orthop Sci. 2013 Sep;18(5):782-7. doi: 10.1007/s00776-013-0436-8. Epub 2013 Jul 13. PMID: 23851901.」

Reliability and validity of the Japanese Orthopaedic Association hip disease evaluation questionnaire (JHEQ) for patients with hip disease - PubMed
We determined the reliability and validity of JHEQ as a self-administered questionnaire that evaluat...

JHEQの今後

JHEQは、和式スタイルの生活にも適応でき、精神面の評価も行える我が国で開発された評価基準である。

THAのみでなく、骨切りや関節鏡手術にも使用することができる評価基準であり、今後の更なる使用が期待される。

ではでは!!今日はこの辺で!!

Adios!!!!

 

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