年末が近くなり、忘年会シーズンが到来した。
日本全国で行われている忘年会。
SNSを中心に忘年会に行かない「#忘年会スルー」が話題になっている。
まだ知らないと言う人は下の記事など参照ください。読みやすいです。
(業績が良いチームは忘年会参加者も多いというのは、「忘年会参加者が多いから、業績が良い」のではなく、「忘年会に参加してもいいと思える職場・人間関係だから業績も良い」んじゃないかとも思えるが、、。)
病院で働く人にとっても忘年会は関係ない話ではない。
当直をする身としては、アル中で運ばれてくる人が増えるという意味で忘年会シーズンは嬉しくはない。(みなさん飲み過ぎにはくれぐれもご注意を。)
忘年会が話題になっている今、病院の忘年会について書いてみたい。
忘年会の定義
忘年会の言葉の定義を確認しておくと、
その年の苦労を忘れるために年末に催す宴会。季冬。
出典:スーパー大辞林
忘年会(ぼうねんかい)とは年末に催される宴会の事である。一般的には、その年の苦労を忘れるために執り行われる宴会について言う[1]。宗教的意味付けや、特定行事様式の無い日本の風俗の一種。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア
とのこと。
忘年会の起源
忘年会のその起源は古く、15世紀の室町時代に書かれた「看聞日記」という書物にすでに登場しており、すでに年忘れとして民衆の間に広がっていたようである。
いつの時代でも、みんなやることは同じということか。お酒を飲みながら今年はよく米が取れたとか、戦がどうだと言っていたに違いない。
かく吉田兼好の徒然草百七十五段にも、「忘年会スルー」に通じる話が書かれている。吉田兼好はよほどお酒の席が嫌いだったのだろう。
700年前から、人は変わっていないと思うと面白い。
お酒をどうせ飲むなら、楽しく飲める方が良い。人に気を使って飲むお酒ほど美味しくないものはない。
気を使うような飲み会に、わざわざお金を出してまでいくのはしんどいという「#忘年会スルー」という意見は非常によくわかる。
病院の忘年会
病院でも忘年会が行われる。
病棟の看護師さん、薬剤師さん、PT・OTさん、事務の方など多くの人が来る。
今年はお疲れ様でした、来年もよろしくお願いします。と言ったようなお決まりの会話をして、研修医がいる病院では彼らが芸だしをしたりする。(ある意味研修医の一番の大仕事か)
我々医師は基本的には自分の所属科のメインの病棟に参加することになる。
上の記事でも述べられているが、払う値段は職種によって違うことが多い。
例とすると、医師7000円、それ以外3000円などと言った具合だ。(病棟によっては、参加者一律としているところもあるが。)
そして他の業種の忘年会でも同じようなものなのだろうか。 といつも思っていたが、上の記事を読んでそうなのかと気づいた。
チーム医療が大切と言われる今日の医療界。
各職種がフラットに意見するためにも、参加費に差をつけるのではなく、職場持ちにするのが良いんじゃないかな〜と思ったりもする。
経費にできそうなのになぁ。
とか考えながら今年も職場の忘年会に楽しみにくのである。飲みすぎないようにしないと。
あ、研修医の先生の参加費は安くしてあげるべきだ。彼らは芸だしまでしてくれるのだから。
研修医や若手が来てくれなくなり、「忘年会スルー」な(いやもう増えてるのかもしれないが。)、病院になってしまうかもしれない。
そもそも忘年会何て必要ないんだという意見もあるとは思う。
個人的には古来からあるこの愛すべき文化が無くなってしまうのも寂しい。
まとめ
「#忘年会スルー」で再び注目される忘年会。
誰もが楽しく、1年を振り返ることができる会ができる方法を探していくしかない。
それが見つからないうちは、
行きたくない人は行かずに、行きたい人が行く
ただそれだけで良いんじゃないだろうか。
忘年会で辛い思いをする人が1人でも減り
忘年会で運ばれる人が1人でも減ることを願っている。
では!Adios!!
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