同期の論文が掲載された。留学が決まった。難しい手術を任されている。おめでとうと思う気持ちは本当なのに、その話を聞いた後で、自分だけ取り残されたように感じることはないでしょうか。
人の成功を喜ぶ気持ちと、自分の将来への焦りは、一緒にあってもよいのだと思います。焦ったからといって、相手への祝福まで偽物になるわけではありません。
何がうらやましかったのかを、少し具体的にする
留学そのものに惹かれたのか。研究に集中できる時間が欲しかったのか。それとも、努力が評価されることがうらやましかったのか。同じ「焦り」でも、欲しいものは違うかもしれません。
例えば「同期の留学を聞いて焦った。自分も英語で研究を議論できるようになりたい」と書いてみる。そこまで言葉にすると、相手の経歴を丸ごと追いかけなくても、自分が取り組みたいことが見えてきます。
見えている成果だけで、自分と比べない
発表や受賞の知らせからは、その人の生活の全体までは分かりません。家族との分担、支援してくれる人、これまで積み重ねた時間も、それぞれ違います。
だから、成果を見て刺激を受けることと、その成果で自分の価値を決めることは、分けて考えたいです。今の自分にできる量を決めるときには、自分の生活の条件も一緒に数えてよいはずです。
焦った日に、新しい約束を増やさない
焦りの勢いで研究や発表を引き受ける前に、すでに抱えている仕事と家庭の予定を見直してみる。新しく始めるなら、何を減らすのかまで考えておきたいところです。
今週は気になる論文を一つ読む。研究の相談を一度する。そんな小さな行動で十分な日もあります。何も増やさず、情報から少し距離を置く日があっても構いません。
祝福した後は、自分の暮らしへ戻る
同期の活躍から刺激をもらえることはあります。でも、その人と同じ順番、同じ速さで進む必要はありません。
相手には「おめでとう」を伝える。その後は、自分が今週大切にしたいことを一つ選ぶ。焦りが消えない日も、そこから始めてみたいと思います。
家庭とキャリアを考えるシリーズ
家庭も医師としての成長も大切にしたい先生へ。一つずつの迷いについて考えています。


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